旋律のブログ

この間このかんアメリカの大手おおて地方銀行ちほうぎんこうシリコンバレー銀行ぎんこう、通称つうしょうSVBの経営けいえい破綻はたんが報道ほうどうされましたが、どのようにして破綻はたんしたのかマビノギを用いもちいて解説かいせつしていこうと思いおもいます。にわか知識ちしきでつたない部分ぶぶんなどありますがよろしくお願いおねがいします。

通常つうじょう銀行ぎんこうとは、顧客こきゃくから預かっあずかった資金しきんを回転かいてんさせて経営けいえいしているわけですがこれをマビノギに例えるたとえると、プレイヤーからマビマネーを借りかりて、将来しょうらい上がるあがるであろう精巧せいこうな細工ざいく道具どうぐを購入こうにゅうするような感じかんじです。ただ単にたんに精巧せいこうな細工ざいく道具どうぐを購入こうにゅうしてそのまま売っうっても儲けもうけはないので、実際じっさい買うかうのは福袋ふくぶくろや、キラキラパッケージに入っはいっているような期間きかん限定げんていで安いやすい細工ざいく道具どうぐを購入こうにゅうします。これらは買っかってすぐ売っうっても利益りえきは出でませんが、半年はんとし置いおいておけば元もとの相場そうばに戻るもどるので当時とうじ120NP＝4Mが半年はんとし置くおくことによって150NP＝4.5Mになってその差額さがくが利益りえきになるわけです。SVBはそのようにして利益りえきを得えていたわけですが、福袋ふくぶくろでお買い得かいどくな細工ざいく道具どうぐのさらにお買い得かいどくなキラキラパッケージが発売はつばいされることによって、細工ざいく道具どうぐの価値かちが100NP＝3Mぐらいの価値かちになっていました。
お金おかねを貸しかしているプレイヤー側がわにおいても、注目ちゅうもくされていたお洋服ようふくが入っはいった箱はこが販売はんばいされることによって、NPの資金繰りしきんぐりが苦しくくるしくなり、プレイヤーはマビマネーを引き出しひきだしに殺到さっとうするのでした。すると引き出しひきだし用ようの現金げんきんが足りたりなくなったSVBは買っかっていた細工ざいく道具どうぐを売るうるしかありません。しかしきらきらパッケージによって細工ざいく道具どうぐは3Mぐらいの価値かちにしかないので大きなおおきな損失そんしつを生むうむことになったのだった…。

実際じっさいはこの後のち、債券さいけん売却ばいきゃくによって生まれうまれた損失そんしつを株式かぶしきの発行はっこうによって穴埋めあなうめしようとしたようがですが、これが逆ぎゃくに不安ふあんを煽りあおり、預金よきんの引き出しひきだしに拍車はくしゃをかけて、株価かぶかは大だい暴落ぼうらくし、暴落ぼうらくする株かぶなんて誰だれも買うかうわけもなく経営けいえい破綻はたんに陥っおちいったわけです。今回こんかいは細工ざいく道具どうぐを債権さいけんとして扱っあつかったわけですが、今こんアメリカではものすごいインフレが進行しんこうしていて、アルバイトの平均へいきん時給じきゅうは4000円えんを超えこえているそうです。この原因げんいんの元もとはコロナショックの復興ふっこうのためにばらまいた支援しえん金きんの影響えいきょうだといわれています。企業きぎょうはこの資金しきんを、コロナで不安定ふあんていな店舗てんぽ型がたビジネスを展開てんかいするより銀行ぎんこうに預け入れあづけいれたほうがいいと大量たいりょうにお金おかねを預入あずけいれしたのですが、SVBはこの潤沢じゅんたくした資金しきんを、債権さいけん購入こうにゅうに全ぜん振りふりしていきました。元々もともと、コロナショックにより従業じゅうぎょう員いんを削減さくげんしたり、生産せいさんラインを控えめひかえめにしていた企業きぎょうでしたが、復興ふっこうにより人々ひとびとが動きうごき始めるはじめると一気にいっきにモノの需要じゅようが高まりたかまり、品しな不足ふそくに陥っおちいったり物価ぶっかが急上昇きゅうじょうしょうしました。また一度いちど解雇かいこした従業じゅうぎょう員いんはそう簡単かんたんに戻っもどってはこないので、従業じゅうぎょう員いんを集めるあつめるべく給与きゅうよも急上昇きゅうじょうしょうしインフレが加速かそくしました。アメリカはこのインフレを抑えるおさえるために政策せいさく金利きんりを上げあげていく訳わけですが、この政策せいさく金利きんりが上昇じょうしょうすると、企業きぎょうはお金おかねを貸かしりづらくなり、設備せつび投資とうしや給与きゅうよ上昇じょうしょうなどに歯止めはどめがかかります。また金利きんりによる支出ししゅつが増えるふえることによって企業きぎょうの利益りえきが低くひくくなりますので株価かぶかにも影響えいきょうします。企業きぎょうはその資金しきんを補填ほてんすべく預け入れあづけいれていたお金おかねで賄おまかなおうとするわけですが、SVBはその勢いいきおいに間に合わまにあわず苦肉の策くにくのさくで債権さいけん（つまり細工ざいく道具どうぐ）を売るうるしかなくなったのでした。債権さいけんとはもともと一定いってい期間きかん持っもっておくと元本がんぽん（例れい1000円えん）+金利きんり分ぶんがもらえるというもので、金利きんりは買っかった時ときの政策せいさく金利きんりに依存いぞんします。なので政策せいさく金利きんりが上昇じょうしょうすると、持っもっていた債権さいけんを売りうりたくても売れうれない状況じょうきょうになってしまいます。これは1％ぱーせんと分ぶん（1000+10）の金利きんりより現在げんざい発行はっこうされる3％ぱーせんと分ぶん（1000+30）の金利きんりがもらえる債権さいけんの方ほうに需要じゅようがあるからです。つまり手持ちてもちの債権さいけん評価ひょうか額がくが980円えんぐらいになってしまうということです。それによって大きなおおきな損失そんしつを被っこうむったのでした。今いまもなおアメリカはインフレを抑えるおさえるために政策せいさく金利きんりを上げあげていますが、銀行ぎんこうの先行きさきゆき不安ふあんな状況じょうきょうが続いつづいており、アメリカの中央ちゅうおう銀行ぎんこうにあたるFRBは慎重しんちょうな判断はんだんが必要ひつようそうです。

ひらがなでひょうじ