1267投稿 (2020/11/10 01:33:31)
便所の落書き

東方憑依華で霊夢全一だったり某東方3D対戦アクションで全国ランキング二位だったり
格ゲーで中の上から上級者あたりの立ち位置をキープしてたりする人の対戦哲学です

スマブラは浅いので何とかスマブラに考えを擦り合わせる努力をしてみました


【攻守の概念、重要性や役割について】
対戦ゲームにおける「攻める」または「守る」、「逃げる」「待つ」など
一言で表すことは出来るがそれの持つ意味、役割、使い方まで理解するのが上達の上で大事。
上級者は感覚的または論理的に理解出来ていることが大半だが中級者までは勘違いしてしまって迷走している原因になりやすい要素なので躓かないように。


【攻めるについて】
能動的に読み合いを動かしに行く行為を攻めると表現する。
遠くから飛び道具を撃つのもある種の攻め、ダッシュガードなどもひとつの攻めと言える。
この行為の利点は「相手に対応を強いることができる」という点である、すなわち相手の判断ミスが自分のリターンに直結するため相手が読み合いを理解していないまたは反応が遅れた場合などは高確率でリターンを獲得することが出来る。
欠点は「相手が読み合いを理解している場合、こちらもリスクを背負う。最善手を把握されている場合リスクとリターンが割に合わずこちらが不利になりやすい」点である。
攻めるという行為は良くも悪くも「相手のミスにリターンの数値が依存する行為」であり、レベルが上がっていくにつれて相手のミスというのは減っていき、知識を持つ相手が増えてくる。
攻めるという行為は初心者、初級者〜中級者まではかなり有効な手段で「自分も相手も技術不足、または知識不足のためお互いの攻めに安定したリスクをつけることが出来ない」ゆえに攻めに傾いたプレイをする人が多い。
上級者としての攻めの使い方は、他の手段と絡めて攻めのタイミングを散らし判断ミスを誘うようなゲームメイクをすることで有効に攻めを通している。
ミス待ち行為だから結局相手の技量不足に寄るところはあるが、通せばリターンがあること、他の手段を使うことで攻めを上手く通す手段があるので攻めの緩急が上手いプレイヤーは試合を通してのゲームメイクが上手いということになる


【守るについて】
相手の攻めを凌ぐことを守ると表現する。
スマブラにおける
・浮かされた状況からの脱出
・安全な復帰ルートの選択
・被コンボ中のずらしやベク変
・2択や3択時のリスク管理
などが挙げられる。
撃墜拒否などは待ちや攻めなど他の行為でも成し得てしまうので一概には守りと言えないだろう。
この点については相手のキャラへの理解が必要で、主に中級者以降に要求される技術。
中級者〜上級者まで長く付き合っていく技術であり一定ラインの知識が身につけばそれ以降は研鑽の余地がほぼ無くなる獲得し切りのスキルとも言える、結局のところ守りとはすなわち知識に該当するためである。
これらのスキルは身につけても目に見えて戦果が上がるわけでもないので気長に付き合っていくのが大事で、暇な時にちまちま情報を仕入れていく取り組み方が正解。
スマ4時代のプレイヤーはベヨネッタへのずらしが上手い!などと言われているが外上と外下を散らすだけで有効な対策となる「知識」でしかないため、知ってるか知ってないかの違いだけである。


【逃げるについて】
距離管理の一種、相手が有利な距離を避け自身だけが有利な距離を維持することを「相手の有利状況から逃げる」という意味の簡略化で逃げると表現する。
上級者から所謂その上の超上級者になるにあたって必要不可欠な要素で、状況ごとのリスクとリターンを大まかに理解しておく必要がある。
リスクとリターンを把握した上でどの選択を取るかは個人の感性、好みによる。
逃げるという行動は読み合いに通じ、読み合いをコントロールし続ける手段である。勝ち続けるためには逃げる上手さが必要不可欠で対戦ゲームとは最後には徹底した逃げに収束する。
攻めや守り、待ちなど全ては「逃げの前提から成り立つ手札」であり全ての読み合いは逃げから始まり、攻め守り待ちなどは逃げた後の行動選択の方向性に過ぎない。


【ゲーム理論から考える「逃げる」の発展について】
逃げるとは距離管理と同義であり、距離管理とはすなわちリスクとリターンの管理であり、リスクとリターンの管理とは戦術であり、戦術とは対戦相手との読み合いである。
リスクとリターンの把握にあたって確率未来か不確定未来かの状況別判断は必須なのでそれに応じた戦術を決定していく。
リスクとリターンの整理には利得表を作成することを推奨する。
またスマブラにおける確率未来とは人読みのことを指していることには留意、癖読みなどの行動も確率未来に則った戦術決定である。
「期待値原理」
前提:確率未来
将来の状況が起こる確率から、それぞれの戦術をとった場合の期待値を計算し、期待値が最大となる戦術を最適戦術とする考え方である。
俗にいう支配戦略に近い、この行動をしておけばこの状況では長い目で見ると得をし続けるという原理である。
「最尤(さいゆう)未来原理」
前提:確率未来
将来の状況のうち、起こり得る可能性が最も高い状況で、利得が最大となる戦術を最適戦術とする考え方である。
人読みや癖読みが近い、この状況はこれしかしてこないから最大で反撃するなどはこれにあたる。
「要求水準原理」
前提:確率未来
意思決定者の意向(条件)を満たす戦術の中から、最適戦術(例えば利得が最大になる戦術など)を選ぶ考え方である。
撃墜拒否やコンボ始動拒否などの条件を踏まえた上での意思決定なので、守りの要素も噛んでくる。
掴みだけは絶対に当たらない選択肢の中で最もリスクが低いorリターンが高いなどの条件付きの意思決定。
「ラプラスの原理」
前提:確率未来or不確定未来
それぞれの状況が同じ確率で起こると仮定し、期待値原理に基づいて最適戦術を決定する考え方である。
「マクシマックス原理」
前提:確率未来or不確定未来
それぞれの戦略で最良の場合、つまり最大利得の中で最大利得を得られる戦術を最適戦術とする考え方である。
その際損失の数字は考慮しない。
リターン重視の行動決定である、完全有利状況や撃墜帯などでの技選択に影響する。
「マクシミン原理」
前提:確率未来or不確定未来
それぞれの戦略で最悪の場合、つまり最小利得の中で最大利得を得られる戦術を最適戦術とする考え方である
損失と利得の差が数字として大きいものを選択する。-2(最大利得が7)と-3(最大利得が10)などの場合マクシマックス原理では後者を選択するがこちらでは前者を選択する。
リスクを抑えることを重視した考え方、完全有利状況や被撃墜帯での行動選択に影響する。


【待つについて】
待ちとは相手のアクションを見て、その後に自身の行動を決定する行為である。
実質的にも心理的にも後手に回る行為だがいくつかメリットはある。
「相手のミスから有利状況を確保しやすい」
相手の深読みや脳死行動でのミス、見てから対処可能な行動などに最大反撃もしくは有利状況を確保するための距離調節を行うことができる。
攻めに偏りがちな中級者を一方的にしばけることに繋がり大抵の上級者は格下狩りの際に待ちを多用する。
格下に安定した勝率を維持する方法でもあるのでどの実力帯の人も待ちは覚えたほうがいい、逆に格上に待っても意味が無いので注意。
「癖読みの機会が増える」
単純に相手を観察する機会が増えるというだけ、10先などの長期戦の時は前半に待ちを多用することが重要。
対戦中に様々な情報を相手から読み取れる人は大抵待ちに偏った動きをしている。
上手い人ほど癖読みが上手いと言うが、ただ格下相手に待って情報を抜き取っているだけなのでその上手い人も同格以上相手だと待てる機会が減り、読み取れる情報が格下相手の時より減る。
「読み合いのコントロールへの利用」
待ちが多いと相手のアクションは
・行動が相手の後出しで対処されていると認識する
・相手の待ちに対して行動を変える
傾向がある、待ちとはかなり露骨な行為であり相手も待たれていると察するのは早い。
読み合いのコントロールの本質とは特定の意味のある手札を見せ続けることでの意識誘導であるので、相手が察することが容易な待ちという行為は簡単な意識誘導になり得る。
待ちを多めにした後に相手の取る行動を把握、そしてその後その行動に対して最大反撃をしてまた待ちに戻す。
待ちを多めにした後、最終ストックで相手の行動に全て最大反撃を取り続けて勝ち逃げする。
など様々な運用法が考えられ、個人の好みや発想で使い方は無限にある。
一種の心理学であり所謂意識のミスディレクションである。





(c) 犬小屋観察日記.


kukuluBlogは、kukuluLIVEのユーザがブログを作成できるサービスです。
公開されている記事、写真等のデータはユーザが作成したものです。