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あのトキメキをもう一度(YURIa篇)
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投稿
(2016/12/07 17:05:45)
YURIa様と約束した、イチャラブストーリーです。
まぁ、イチャイチャしていないのですが、初回なのでこんな感じで許してください。
こういう書き物って、先に書いたほうが有利っぽいから、一気に書きましたよ。
色々おかしいとは思うけど、勘弁してくださいな。
※YURIa様の物語楽しみにしています
◆出会い
突然、彼女と出会った
本当に突然だったのだ・・・
出逢った瞬間、周りの風景が真っ白に変った、そして僕の時間も止まった。
彼女の周りがフラッシュし、ものすごい衝撃を受けた、その事は今でも鮮明に覚えている。
出逢いは突然やってくる、リアルでの世界も勿論同じだが、
エリンではもっと突然やってくるのだ!
ログイン、大陸移動、チャンネル移動、瞬間移動インプなどで、ワープアウトしてくる。
僕と彼女の出会いも同様だ。
恐らく彼女は、私など全く意識していないだろう。
まぁ、彼女との接点なの皆無なのだから仕方のない事ではある。
僕はと言うと、彼女の「名前」はよく知っていた。
鍛冶武器の職人・マイスターとして超有名だったのだ。
自分が使ってる武器の鍛冶師との出会いと言うことも合ったのだろうが、
本当にそれだけだったのかは、今でも分からない・・・もしかすると直感的なものが
合ったのかも知れない。
最初の出会いは、これだけでその後なんの接触を持たないまま、数年経過することになる。
その当時、僕は駆け出しのひよっこ剣士、方や彼女は、サーバ屈指の鍛冶師であり
古参である大プレイヤー・・・僕と彼女との間には大きな隔たりがあったのだ。
◆接近
最初の出会いから、4年近く経過した頃だったと思う。
私は日々レベル上げとスキル修練を行い、最初の頃とは比べられないぐらい強くなっていた。
累積レベル的には古参プレイヤー相当になっていたし、火力的には「剣士」の中では、
見劣りしない程度にはなっていたのだ。
ある日、しばらくマビノギから離れていた友人と、ダンジョン攻略に誘われた。
友人は、僕よりも先輩プレイヤーで、出会ったころは私よりもかなり強かったのだが、
ブランク期間が長かったため、私の方が強くなっていた。
ダンジョンの裁断へ行くと、彼女も居た・・・再開は突然やってきたのだ。
内心ドキドキしつつも、冷静を装いながら挨拶を交わす。
勿論他のプレイヤーも居るから、悟られないように平等に接する。
パーティメンバーというと、みんな「廃人」と言われるような人達だ・・・
半分パニック状態であったが、彼女は顔見知りらしく、普通に冗談言い合ってる、
僕はというと、挨拶ぐらいしか出来ないヘタレっぷりだ。
攻略するダンジョンは、当時最難関と言われていた「ペッカ中級ダンジョン」だ。
入場し攻略を始める。
パーティメンバが強すぎてサクサク進む、自分は殆ど戦っていないのに、敵が死んでいく。
「迷惑かけないようにしなきゃ」と考えていたが、迷惑かける事すら出来ない感じで
攻略が進んでいく。
次に考えたことは「死なないようにしよう!」だ。
僕は、二刀流剣士だ。なので4層以降に出てくる「レッドガスト」が鬼門なのだ。
しかもこいつに殴られると、1発デッドリーになりかねない。マナシールドも全部持ってかれる。
これも、杞憂に終わった。
ボスのマスターリッチもサクッと倒し終わった。
「おつかれ~」と声を掛け合い、宝箱を開けに行く。
友人が復帰して久々だったこともあり、いつもならササッと解散するのだが、
しばし談笑時間となった、「廃人」と言われる方々も、話してみると気さくな方ばかりで、
過去の話は面白くて、攻略の仕方とかは勉強になることばかりだった。
こんな感じで、友人と遊ぶ時に、一緒になる機会が増えていった。
◆転機
祭壇とかで会ったら挨拶するぐらいの関係になったある日、今度は武道大会に誘われた。
その当時、実装されたコンテンツで、「経験値が美味しい!」とみんな声かけて周回する
ようになっていた。
僕にも固定パーティと言うか、週末一緒に行くメンバは大体決まってて、
いつもはそのメンバと行っていたのだが、その日はたまたま、他のメンバの都合が合わず
中止となっていた。
ブラブラしていたら、復帰組みの友人から武道大会への招集が掛かった。
丁度時間が空いてた事もあり、二つ返事で参加を伝え現地へ赴く。
一番乗りで現地に入り、メンバが集まるのを待っていると、彼女も現れた・・・
挨拶を交わし、他のメンバが集まるまで雑談をしていたのだが、
何を思ったか、彼女へフレンド登録をお願いしてしまった・・・
フレンド登録自体は前々から、言おう言おう思いつつ、超ヘタレな僕は言い出せなかったのだが、
なんの脈絡もないのに突然言ってしまった。
彼女はびっくりしたと思うが、「いいよ~」って事でOK貰った!
「やりぃ~~~♪」って感じで、上機嫌(ハイ)になった僕は、その後の事を良く覚えていない。
フレンド登録すると、メッセージ機能が使えるようになる。「個人チャット(個チャ)」と
言ってるものだ。
今までは、クエスト等で一緒になった時にぐらいしか、会話する機会がなかったから、
大きな変化だ。
ちょっとした挨拶や、雑談をするようになるうちに、ゲームの話だけでなく
リアルの話もするようになった、年も近いことが分かったのもこの辺りだったと思う。
ここで二人の関係が一気に近づく出来事が起こる。
1年に1回、公式主催の「マビノギ○周年オフラインイベント」だ!
しかし、このイベントは人数制限があるのだが・・・応募したものの僕は落選してしまった。
「落選したからいかねぇ~」って感じで、落ち込んでいた。
と言うのも彼女は当選していて、この日は上京するとのこと・・・
なんか悔しくて悲しくて、更に落ち込んでいたある日、彼女からオフイベの後、二次会をやる、
良かったら来ないか?と言う誘いが来たのである。
もう天にも昇る気持ちとはこういうことを言うんじゃないだろうか?
もう落選した悲しみなんて何処へやら・・・即OKの返事をしたことを覚えている。
その日が待ち遠しくて、ニヤニヤしてたと思う。我ながら気持ち悪いものだ。
◆それから・・・
オフラインイベント後、急速に距離が縮まったと思う。
メッセのやり取りも頻繁になったし、夜間は彼女の隣に放置するようになった。
たまに、MPKされ死んでることもあるが、まぁ、仕方がない・・・
何度か、街の外ムーンゲートの先で死んでいたこともあった気がするよ。
二人で遊ぶことも多くなったし、二人で会うことも多くなった。
メッセが来ると凄く嬉しいし、今でもトキメキを感じてる、
年はとっても、こういう感情は変らないんだなぁ~と思いつつも、
年をとると、勢いを失う代わりに、慌てなくなったと思うよ。
それから、何回季節が巡っただろう・・・
どれぐらい一緒に居ただろう・・・
マビノギで一番長く傍に居て、一番多く言葉を交わして、心を通わせていると思う。
初めて会った時から好きになって、今も、これからも・・・すっと
今日も僕は彼女の隣に居る、きっと明日も隣に居る。
ダンバ広場の傍で、街の雑踏を聞きながら空を眺める・・・
色んな思いが駆け巡る、ダンバから空を眺めながら、未来を思い描く、
これからどうなって行くのだろう、彼女とはこれからも一緒に居られるのだろうか?
そんなとりとめのない事考えているうちに、雑踏が掻き消え、静寂が訪れた。
聞こえるのは風の音と心臓の音ぐらいだ。
なぜだか、僕は「月が綺麗ですね」と呟いていた。
誰に対してなのか、分からないような呟きだったのだが。
少しの間の後、
「あなたの横顔のようですね」と彼女が呟いた。
隣りに居る僕で何とか聞こえるような小さな声で。
「はっ」として隣を見ると、優しい瞳で僕を見る彼女が居た。
無言のまま、しばらく見つめていたが、いつの間にか二人とも空を見上げていた。
イウェカ、ラデカ、二つの月がよく見える。
瞬く星も、さっきよりもっと輝いてるように感じた。
それから、どうなったか。
口に出したら色褪せてしまいそうで・・・
甘酸っぱい香りとともに、僕の胸の内にしまっておく事しよう・・・そう誓った
※この内容はフィクションです。
登場するキャラ名、団体名は架空のもので、
実在するものとは一切関係ありません。
ひらがなでひょうじ
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